ディープラーニング実装に関するエンジニア向け資格試験、E資格について受験に必要な条件や難易度・勉強方法を紹介します

G検定を運営する日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するもう一つの資格試験であるE資格について、受験資格、メリットやデメリット、勉強方法について紹介します。

目次

E資格の概要

受験資格は、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることです。

これはJDLAが認定している企業や大学が行っている講座を受講するというものです。

この授業料にかなりお金がかかって、20~30万円くらいかかります。

E資格の資格試験自体の受講費用は以下の表のようになっています。

受講費用(税込)
一般33,000円
学生22,000円
会員27,500円

試験時間は120分で、100問程度の他肢選択式の知識問題が出題されます。

各地の指定試験会場にて受験します。

1年に2回くらい開催されます。

 ソースコードを含む問題については、Pythonで記述、またはフレームワークを利用した問題が出題されます。

2022年の2回目より、PyTorchまたはTensorFlowを利用した実装も扱います。

JDLA認定プログラムについて

JDLAでは、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材を育成する講座を、JDLA認定プログラムとして認定推奨しています。いずれかの認定プログラムの受講を修了すると、E資格の受験が可能になります。

私はエッジテクノロジー株式会社のAIジョブカレ講座を受講しました。

ディープラーニング講座、機械学習講座、数学講座の3つ講座の修了試験に合格する必要があります。(機械学習講座と数学講座は受講せずに修了試験だけでもいいです。ディープラーニング講座は必ず受講する必要があります。)

各講座単品価格:272,448円(税込)、パッケージプラン(動画受講のみ)の価格:229,900円(税込)です。

週に1回か、隔週に1回で、1回で2時間の授業です。予習、復習をしないと結構ついていくのが辛いです。

メリットとデメリット

大体、G検定で言ったメリットとデメリットと同じです。

ただ、G検定よりはるかに難しいので、合格すれば自慢できます。

しかし、普通の人はこの資格の存在を知らないのでへぇって感じになります。

G検定持っている人からはすごく尊敬されます。

あと、合格するとオープンバッジ貰えます。

難易度

エンジニア向けのため、数式やプログラミングの問題が出題されます。

そのため、エンジニア以外の人にはかなり難しいと思います。

受験資格に必要な講座の内容が難しいと感じる場合、かなりがんばる必要があると思います。

勉強方法

参考になる書籍を紹介します。

JDLAのサイトでE資格の試験出題範囲のシラバスがダウンロードできますので、最新のシラバスを確認して、新しい内容があったらそれに関する書籍を読んどいた方がいいと思います。

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

ディープラーニングの本格的な入門書です。

数式やプログラミングの内容があります。

G検定の記事でも言いましたが、E資格を目指すのならば、この本の内容は理解していた方がいいです。

JDLAのサイトの推薦図書でも紹介されています。

ゼロから作るDeep Learning 2 自然言語処理編

word2vecやRNN(リカレントニューラルネットワーク)、LSTMやGRU、seq2seqやAttentionなどディープラーニングを支える最先端の技術を実装レベルでマスターできます。

JDLAのサイトの推薦図書でも紹介されています。

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徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集

私が受験したときはE資格に関してはこういった参考書が存在しませんでした。

なので、今受験する人はうらやましいと思います。

パターン認識と機械学習

有名な機械学習の本です。すごく難しい本です。

ベイズ理論に基づいた統一的な視点から、機械学習とパターン認識の様々な理論や手法を解説しています。

下巻では、サポートベクトルマシンと、カーネル法を説明しています。次にベイジアンネットなどのグラフィカルモデルや、EMアルゴリズムを紹介しています。その後、ベイズ理論の適用範囲を広げた変分ベイズ法とMCMC法について触れ、次元削減や時系列の扱いといった話題を詳説しています。最後に複数のモデルを結合するブースティングなどの手法を説明しています。

JDLAのサイトの推薦図書でも紹介されています。

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まとめ

お金も時間も必要になりますので、資格を取るためというより、本当に知識を身に着けたいという方にオススメの資格になります。

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