Stable DiffusionをGUIで実行できるツールのComfyUI。
ComfyUIをGoogle Colaboratoryで実行するには、無料版ではできなかったりといった注意点がいくつかある。
本記事では、それらの注意点について解説する。
Google Colaboratoryの注意点
無料版と有料版
Google Colaboratoryは無料版がある。
しかし、無料版Colabでは2023年4月から画像生成AIの使用が規制されているため、ComfyUIが使用できない。
使用するためには、有料版であるColab ProかColab Pro+にする必要がある。
料金は以下のようになっている。
プラン | 月額 |
---|---|
無料版 | 0円 |
Colab Pro | 1179円 |
Colab Pro+ | 5767円 |
この他にColab Enterpriseもあるが、これは重量課金制で企業向けのようである。
Colab ProとColab Pro+の違いは1ヶ月に使えるコンピューティング ユニットの量などが違う。
次の章で説明するが、GPUをT4 GPU、メモリをハイメモリに設定した場合、
1時間で約1.84コンピューティング ユニット消費する。
(1時間で約1.67コンピューティング ユニットの時もあった。日や時間によって変わっている可能性有る。)
Colab Proは月に100コンピューティング ユニット使えて、Colab Pro+は月に500コンピューティング ユニット使える。
とりあえずはColab Proでいいと思う。
いろいろ難しいことをやるようになって、コンピューティングユニットが足りなくなってきたら、
Colab Pro+を検討すればいいと思う。
GPUとメモリの設定
ComfyUIでは、単純にプロンプトから画像を生成するだけではなく、
画像も入力して、その画像の特徴を考慮した画像を生成したりすることができる。
ただ、このときそれ用の別のモデルも使用する必要があり、このように複数のモデルを使っていくとメモリが足りなくなる場合がある。
その場合は、Colabの設定を変更してメモリを増やしたりする必要がある。
やり方はまず、”ランタイム”タブの中の”ランタイムのタイプを変更”をクリックする。
以下の画面がポップアップする。
ハードウェア アクセラレータをT4 GPU。
ハイメモリをONにする。
これで保存して、セッションがアクティブになれば、
以下のシステムRAMとGPU RAMになっていると思う。
とりあえずはこれくらいあれば大抵のことはできると思う。
動画生成は無理かもしれない。
Google Driveの注意点
容量の問題点
Google ColaboratoryでComfyUIを使用するとき、データなどはGoogle Driveに保存する。
個人向けの Google Driveは、無料の Gmail アカウントを持っていれば誰でも15GBまでの容量を利用できる。
しかし、ComfyUIで使用するAIのモデルは数GBあったりする。
さらに、ControlNetやUpscaleなどをしようとするとさらに別のモデルが必要になったりするので、15GBだと足りなくなる。
15GB以上の容量を利用したい場合は、有料プランである Google One に登録する必要がある。
料金は以下のようになっている。
プラン | 容量 | 月額 | 年額 |
---|---|---|---|
無料版 | 15GB | 0円 | |
ベーシック | 100GB | 250円 | 2,500円 |
スタンダード | 200GB | 380円 | 3,800円 |
プレミアム | 2TB | 1,300円 | 13,000円 |
AI プレミアム | 2TB | 2,900円 |
AIプレミアムというのはいつのまにか増えていた。1.5 Pro モデルを使用した Gemini Advanced を利用可能とのことだが、よくわからない。
とりあえずベーシックでいいと思う。
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